レッスンの時、生徒さんの声を聞かせてもらっていると、その声から私の中にイメージが立ち上がってきます。
だいたいの場合、自然の風景が多いです。光や風、太陽や雲、鳥や動物、川や海、木々や花々。
その立ち上がってきたイメージを生徒さんにお伝えして、生徒さんは、そのイメージを頭の中で描きながら声を出してもらいます。
イメージを描いて声を出すと、必ずと言っていいほど、響きが変わります。それは驚くほどです。
響きが変わるだけではありません。歌っている本人も声が出しやすくなります。
イメージする力は、バラバラになっている身体と心を統合させてくれる力があると私は考えています。
そして、ありありとイメージすることによって、その場所の体験や感覚が蘇って、魂に輝きが増します。
その輝きが、声の響きに様々な色彩を与えてくれるのではないか、そんなふうに、私は考えています。