クリスマス休暇にドイツに住む友人を訪ねた時の事です。
フライブルグの駅からバスに乗りました。料金を払って後ろの空いている席にむかうと、運転士さんがマイクで私を呼び止めました。
私は支払った料金が不足していたのだと思い、また運転士さんのいるところへ戻りました。
彼は私にフィンランドから来たのかと聞きます。
そうだと答えると、自分の息子がユーロコインを集めているので、フィンランドのコインと自分が持っているドイツのコインとを換えて欲しいと言います。
私たちは終点のバス停で交換しました。
フィンランドは2002年から、それまでの通貨マルッカからユーロに変わりました。
各国のユーロコインは表は共通のデザインなのですが、裏側はそれぞれの国ごとに違っています。
ちなみに、フィンランドのコインは3種類のデザインがあり、2羽の白鳥、クラウドベリーの花と実、そしてライオンです。
友人の家に着いてバスの中であったことを話すと、友人は「運転士さんにとってあなたに交換してもらったことは、本当にラッキーだったと思うわよ。
だって町のコインを扱っている専門店に行ったら、同等の値段で変えられないから、そのくらいフィンランドのコインは希少で価値があるの!」と教わりました。
運転士さんの息子さんにとって、私は素晴らしいサンタクロースになったのです!!!