アンカヴァーリング・ザ・ボイス歌唱療法は、受療者(クライアント)の自己治癒力を高め病気からのスムーズな回復をサポートするものです。
アンカヴァーリング・ザ・ボイスでは、人間とは「肉体・感情・自我」の4つの領域から構成されており、この4つの相互のバランスが崩れることにより病気としての症状が現れると考えます。
よって、これら4つの構成要素が個々に活性化されて、相互にバランスが保たれる状態に声を用いて再び戻します。
真の健康とは肉体の健康を取り戻すだけではなく、心も体も含めてより包括的に健康になることです。
療法を通して得られるのは、
「自分というものはいかなる存在であるのか」を知り、より人間的に成長するということ。それは、自己実現に至る道でもあります。
アンカヴァーリング・ザ・ボイス歌唱療法では、
以下のような手法で心と体を本来のあるべき状態へと導きます。
- 母音・子音を歌うように発声することで、声を体の内に響かせ、その響きで精神・心・体の調和を取り戻し、生命力を充実させます。
- 母音の響きは感情面、心理面に働きかけ、感情の衝動を実現できるようになり、より安定したレベルに変化させることができます。
- 子音の響きは固く弾力を失った筋肉や間接をゆるめ、活性化させ、滞ったエネルギーを流し、再び体の回復力をもたらすように作用させます。
- 歌うように発声することで、形成された声の響きのバイブレーションによって、頭部、顔面、胸部組織の筋肉、横隔膜がより柔軟に動くようになります。その副次的作用で呼吸が整えられ、自律神経、血液、リンパ液、脳骨髄液にも作用が及びます。
- 注意深く自らの声を聴きながら発声することは、より深い自己認識を育み、創造性と個性の力を強化します。
- 声を用いて、自己の本質に触れ、自己成長、自己進化をもたらします。
通常の医療を補完するためのアンカヴァーリング・ザ・ボイス歌唱療法
ヴァルボルグ・スヴァルトストローム・ヴェルベック氏(1879~1972年)は、オペラ歌手として活躍するうちに声帯に麻痺がでるというトラブルを経験しました。そして、このトラブルを自らの力で克服し、癒すという経験から人間の声の研究を始めました。オーストラリア出身の哲学者であり、神秘家でもあったルドルフ・シュタイナーとの共同研究を経て、アントロポゾフィー思想の知識が統合された歌唱法として確立されました。その後、アントロポゾフィー医学の医師であるオイゲン・コリスコ博士との出会いから、博士と協力して歌唱療法としての体系にまとめていきました。
現在、アンカヴァーリング・ザ・ボイス歌唱療法は、ドイツ、スイス、クロアチア、イギリス、オランダ、イスラエル、アメリカ、オーストラリア、ブラジルなどで、研究と実践が行われています。
日本ではまだ、私一人しかこの歌唱療法を実践している人はいません。
アンカヴァーリング・ザ・ボイス歌唱療法を基礎として、私(平井久仁子)が独自に開発した以下2つのセラピーをアトリエ・カンテレでは、ご提供しています。
■ボイスメディスンセラピー
(病気からの回復と健康をサポートする)
■本来の私に還るボイスワーク
(肉体面と心理面に働きかけて自己成長をサポートする)