アドヴェントも2週目になりました。
フィンランドの「歌の学校」(ラウルコウル)では、毎年アドヴェントの時期になると、クリスマスにちなんだ歌を歌ってまわるアドヴェントツアーが行われました。
11月に入ると普段の時間割が変わって、ツアーに向けた練習が増えていきます。
毎年歌われる定番の曲の他に、その年の新曲も加わります。
新曲はだいたいが生徒たちからのリクエストで、歌ってみたいと思う曲があると、先生に提案をします。
私も在学中にチャールズ・アイヴスの曲をリクエストして、みごとに採用されました。
今もその曲は定番となって歌われているのでしょうか?
ツアーでまわるところは、病院、デイケアーセンター、老人ホーム、学校、幼稚園などで、どこに行くかは、生徒の中からマネージメントを担当する係が自薦、他薦で選ばれました。
担当になると、コネクションを駆使して、それから電話帳を片手に、営業活動を開始します。
ツアーは12月の初旬から、クリスマス休み直前まで、おおよそ3週間に渡ります。1日に3か所をまわったこともありました。
なかにはコンサート後にディナーが付いていた事もありました。
きっと今年もラウルコウルではアドヴェントツアーが行われていると思います。
フィンランドではアドヴェントの時期になると、毎週ろうそくを一本づずつ灯して、クリスマスまで4本のろうそくに火が灯ります。
外がくらいこの時期、ろうそくに灯された炎を見ていると、自分のこころにあかりが灯されたように感じます。
どうぞ皆様も静かなアドヴェントの時期をお過ごしください。