
2025年、新しい年が明けました。
今年もどうぞよろしくお願い致します。
私は夫の故郷に帰省していました。雪もなく穏やかな元旦でした。
台所で90歳になる義理の母と父と私の3人で手を動かしながら料理するのが楽しかったです。父は母の入院がきっかけで80歳から料理をするようになりました。
以前は台所に入ることなど無かったのですが、最近では私と調味料の情報交換や料理の工夫などが話題にのぼるようになりました。
私がフィンランドへ歌の勉強に行くと言った時、義理の両親から猛反対されました。
その頃の私は長男のお嫁さんという役目を果たしていましたから。父と母は不安だったのだと思います。私も家族という関係が壊れてしまうという不安がありました。
でも自分が貫きたいことがあったら、周りの人への気持ちもしっかりと持ちつつも貫き通すことが時には必要です。波風を立たせずにまあるく収めたいと、それを優先に生きてきた私ですが、自分の気持ちをまず優先したいという思いが強かったです。
私の場合は、まあるく収まることはなくて、荒波が立ってしまう時期もありました。そして結局フィンランドへ勉強に行けるようになるには5年という月日が掛かってしまいました。
でも、今こうしてまた台所で一緒に料理ができる仲であることを嬉しく思います。
そして、あの時、まあるく収めることを止めて貫きたいことに向かっていった私に声を掛けたいです。
家族が居てくれたからこそ貫き通すことができて、今私はこうして声に秘められた力を皆さんに伝えることができます。
声の可能性や叡智を学びたいと思った時の情熱みたいなものが今も私の中にはあって、5歳の頃に他者が聞いている自分の声と私が聞いている自分の声の違いに気が付いた頃から声に夢中になりました。そして、その興味はきっとこの先も尽きることはないのだと思います。
今年もあなたの声に宿っている力を引き出すお手伝いをさせて頂きたいと思います。あなたの情熱を行動力にかえて、どうぞ私に会いに来てください。
歌唱療法士 平井久仁子