先週はお休みを頂いて、夫の故郷に帰省していました。
帰省する予定の日の2日前に義父から
義母が転んで骨折したと電話がありました。
「大変なことになった」という義父の第一声だったので、
とてもショックを受けたのだと思います。
私達が帰るタイミングで、不幸中の幸いでした。
私達が居る間に、手術も無事に終わり、
リハビリが少しづつ始まっています。
今回の帰省では、嬉しい驚きがありました。
私は帰省中に1日だけ、お隣の県に用事で出かけました。
夕方に戻ると、夫と義父が一緒に夕食の用意をしていたのです!
夫は病気で倒れてから、突如自分から料理を始めて、
現在は毎日朝ご飯を作っています。
それまでは、全く料理には無関心で、
お湯しか沸かさない人だったのに!
これには、義父も義母も驚いていました。
そして、それから間もなく、義父も朝ご飯を作り始めたのです。
80歳になってからです!
「男子厨房に入るべからず」な雰囲気がありましたから。
でも、そんな二人が台所に立って、夕飯の支度をしているんです。
私はその姿を見て、
人はいつからでも変化できる存在なんだと思いました。
夕餉の食卓に並んだ料理は、買ってきたお惣菜もあり、
全部が手作りではありませんでしたが、私はありがたく、美味しく頂きました。
私がフィンランドに歌の勉強に行くと言った時、義父も義母も反対でした。
でも、それにひるむことなく、行って良かったと思っています。
たぶん、それで行くのを止めていたら、
現在の私は私の様ではないだろうし、
夫も義父も義母も現在とは違っていると思います。
証明できるものは、何一つ確かなものはないけれど、
フィンランドに行く前の私と
フィンランドで学んで帰ってきた私は変わっていて、
そうしたら、私の周囲の人も、変わったんです。
私に対する接し方も、もっと尊重してくれるようになりました。
車の運転ができない義父の為に、
最後の日は食料の買い出しに行きました。
義父と一緒に食材を選びながら、
スーパーで買い物をするなんて、
30代の頃の私は夢にも思わなかったことなので、
神様も粋なことをするなと思います。
自分が変わったら、周りも自然に変わっていく。
周りがどのように変わっていくのかは、
自分ではコントロールすることはできません。
そこは何も期待しないで、相手の自由を奪わない事が鍵だと思います!
相手をこういう風に変えたいから、変わってもらいたいから、
私は「声の覆いを外す」レッスンをしよう!では、
鍵はいつまでも使える鍵にはならないのです。
「声の覆いを取り外す」発声法は、声だけでなく、
人生も変えてくれる力が私はあると思っています。
歌を歌っているだけなのに?
でもその練習には、自分の内を見つめて、
越えなければならない課題に取りくまなければなりません。
それを一つ一つ諦めず、めげずにやっていくと、
声が変わってくるのです。
変わってくる=本来の私の声が現れてくる=本来の私の力が発揮されるようになるのです。
そして、その声の鍛錬のプロセスが
人生に起こる出来事にリンクしていきます。
誰でもが簡単に手っ取り早く
取り組める発声法ではないと思います。
性急に私を変えたい、変わりたい、こうなりたいと思うのは、
人間だったら当たり前に思う事です。
でも、それにいつまでも縛られていると、
本来の声はまだ現れ出てくれません。
最初はそういう願望、
理想の姿を目標に始めても良いと思いますが、
それをゴールにしてしまうと、
なかなかその先へ行くことができません。
その思いに捕らわれることなく、やってくるものを全て受け入れ、自分を信頼して任せることも大切です。
忍耐と辛抱とたゆまぬ努力が必要です。
でも、いつもユーモアを忘れずに!
ユーモアの力は偉大ですよ。
気持ちに余裕を運んできてくれます。
アトリエ・カンテレのレッスンでも
ユーモアを大切にしています。
『歌を通して心と体を整える声の専門家』
シンギングセラピスト(歌唱療法士)平井久仁子
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