東京の梅雨明けも間近になりそうですね。
今年は毎日連続して雨がしとしとと降る
といった感じではありませんでした。
時折、雷と共に激しい雨が降って、
幼い頃の梅雨のイメージより、
スコールのような雨が降るといったイメージがします。
最近思う事は、
人間は、このイメージを通して、
考えたり、認識しているなと思います。
先週、私の弟と母が前橋に引っ越しをしました。
同じ町内に住んでいて、
私の家からは徒歩1分もあれば訪ねられる距離でした。
私にとっては実家だったのですが、
その実家だったところも無くなってしまったわけです。
まだ建物は建っていますが、
そのうち姿を変えると思います。
母たちを送り出した後、
散歩をしたのですが、
歩いている途中にあることに気が付きました。
この町を歩いている時には、
ゴールとなる我が家と、実家が常に意識の中にあって、
その実家の場所が私の体の頭の部分、
それも右の後ろの所にあることに気が付きました。
何故そこで感じているのかの
答えを見つける事が
重要ではなくて、
私にとっては、
実家の場所を「そこ」で認識しているということです。
そうやって見ていくと、
職場やグループ、組織にもそれぞれの場所がありそうです。
セッションの時に、
私は様々な質の問いかけをさせて頂いています。
「それはどこにありますか？」
もそのうちの一つです。
この質問に対して、
身体の部分を指してくださったり、
自分を中心にして、それがどの位置にあるかを言ってくださったり、
その他様々な答えをくださいます。
答には模範的な解答というものは無くて、
その方の答えが理にかなっています。
頭で考え出された答えではなくて、
その人の無意識な所から自然とやってきた答えだからです。
答えている人は、
自分の口から出てきた言葉に
びっくりすることもあったり、
それから気づきを得たりすることが多くあります。
私も１か月、2か月と時が過ぎていくと、
頭の右後ろにある実家の場所が変化して行くかもしれません。
それに伴って、私の内面でも変化が起こるかもしれません。
それを楽しみつつ、過ごそうと思います。
『歌を通して心と体を整える声の専門家』
シンギングセラピスト（歌唱療法士）平井久仁子
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