音と音の間のことをインターバルと言います。
例えば、ド、レ、ミ、ファ、ソという音階のドからソの間には5つの音がありますから、ドとソの関係は5度の関係と言います。
レからラまでの関係も5度の関係です。
呼吸器疾患の患者さんと療法をするときに、5度のインターバルを用いたエクササイズをすることが多いです。
楽器が手元にある方は、どうぞこのインターバル奏でてみてください。
どんな感じがしますか?じっくりと味わってみてください。
その時にできるだけ頭を使わないで。
あれこれ理由を見つけようとしないで。
ただただ5度のインターバルに自分の身を預ける感じで、聞いてみてください。
基底の音(音程が低い音)をいろいろと替えて試してみてください。
楽器が手元にない場合は、声に出して歌ってみても良いと思います。
ドとソ、あるいは、レとラ。
または、ミとシ。
いかがでしたか?
上記3つとも5度のインターバルですが、それぞれ違う感じがしましたか?それとも、同じでしたか?
そして、試してみてくれた方なら、そうかもしれないなと納得してくれるかもしれないのですが、5度のインターバルは呼吸に作用する力があります。
療法の時に、プリムライアーという一音だけに調律された弦楽器を患者さんにひとつ、私もひとつ手に抱えて、会話をしているように弾き合います。
二人の間に5度の音の響きがやり取りされます。
弾きながら互いの音を聞いているうちに、段々と呼吸が整っていきます。
呼気と吸気が、寄せては返す海の波のように、安定したリズムを醸し始めます。