2月は私にとって思い入れがある月です。
歌唱療法士として、仕事を始めた月だからです。
あれから13年が経ちました。
ずっとこの仕事を続けてこられたのは、
Uncovering the Voiceにいまもなお、
私は夢中になっているからです。
人間の声の力は本当に偉大だなと思います。
疲れた時、悲しい時、勇気が必要な時、
どんな時でも、自分に自分の声で歌ってあげれば、
癒され、励まされ、活力がめぐってきます。
人間の声に、そういう力があることは、
まだあまり知られていません。
それは、私たちにとって、声は特別なものではないので、
その特別さに気が付かないのです。
自分にあるのに、
外に探しにでかける、
「青い鳥」のチルチルとミチルみたいです。
私は疲れている時、
携帯を開いてSNSをチェックして、
気を紛らわす代わりに、
まず座ります。
そして、声を出して
静かに何回か歌います。
ざわざわと心が落ち着かない時も、
まずは座って、歌います。
こうすると、いつでも、
どこでも、自分の声で、
自分の中心に戻ってこられて、
安心します。
疲れている時は、この母音と子音。
高ぶっている神経を休めたいときには、この母音と子音。
代謝が滞っている時には...など、
どの音を用いて歌えばいいのかも
興味深いところです。
各々の母音と子音には、
それぞれの質があるからです。
停滞しているものを流す作用がある子音があれば、
きっかけを与えてくれる子音もあります。
母音も包む母音、温める母音、熱を与える母音など、
それぞれのクォリティーがあります。
私は歌唱療法士として、
日々の療法やセッションを通して、
声の力をお伝えしていきたいです。
歌唱療法士(シンギングセラピスト)平井久仁子