梅雨らしさを味わうことなく、
今年は例年の3週間も前に
梅雨が明けてしまいました。
それからは、もう、茹だるような暑さで、
無事に今年の夏を越せるのか心配になります。
私は夏生まれですが、
この高温多湿がとても苦手です。
家の近所に泉が湧いている所があって、
夕方、涼を求めてそこへ出かけます。
素足をその水に浸けさせてもらうと、
生き返ります。
さらさらと流れる水が、
暑さでへばったカラダを癒してくれます。
魂までもが、すっきり、しゃきっ!となります。
この間、やらなきゃいけないことがあるのに、
なかなかそれに着手できない時は、
自分を喜ばせることに
時間を取ってあげてみてくださいと
提案させて頂いたのですが、
それを実行してみましたという
感想を数人の方から頂きました。
「こんなことをして、
いいのかな?」という、
自分を戒める言葉が聞こえたという声も
多かったです。
この声は、絶えず自分の中で鳴っています。
でもその声にほとんどの人は気が付くこともありません。
無意識化で起こっていて、無意識化では、その声に従っています。
そして、それこそが自分だと思っています。
でも、成熟した大人の自我の私が
十分に自分の内で育っていれば、
その部分が戒めようとする声に気が付いて、
自分の本質に繋がる方へ導いてくれます。
だから、その戒めようとする声や
批判的な声に気が付くようになるのは、
本質に近づくための第一歩です。
そして、次のステップは
1日のうちに、自分の魂を喜ばしてあげる時間を作ること。
それは自分の本質と繋がる事です。
私にとっては、泉に行ったり、朝焼けを見たり、
落書きに色を塗ったり、
即興で歌ったり、
音楽に合わせて家の中を踊りまわったりすること。
魂に栄養を与える時間は、
心から楽しいと思えることをすることが大切です。
大人になると、
なにかしらの理由をつけて、
納得がいく説明ができるものをやろうとします。
例えば、
「健康の為に運動をしよう」とか、
「将来役にたつかもしれないからこれを学ぼう」
などなど。
それも悪い事でなく、時には必要なことです。
でも、それだけだと、
いつも頭が先行してやることを決めています。
それを心が先行して、
やりたいことを
やってみる時間にしてみてください。
役にたたなくて、無駄だと思えることでも
心は喜んでいることを。
子供の時、
ダンゴムシを集めたり、
水たまりに入って
跳ねをあげるのを楽しんでいたように。
大人になった今でも、
純粋な子供のような心は
そのまま残っています。
自分の中で鳴っているいろいろな声を
客観的に聞き分けられるようになると、
とても楽になります。
批判的な声と
それに反応する
大人になれない子供の部分の声に
振り回されないようになります。
それは、Uncovering the Voiceのエクササイズで
自分の内面を静かにさせて、
自分の声の響きに耳を傾けて聴く
訓練を徹底的に行った賜物だと思います。
歌唱療法士、平井久仁子