2024年8月11日(日)芸術的な呼吸ワークショップは満席となりました。
呼吸が浅くなっている場合、歌唱療法のアプローチでは「どうして、呼吸が浅くなっているのだろうか?」というところをクライアントの方と一緒に探求していきます。
浅くなっているから、深い呼吸ができるようになる為に空気を沢山吸い込める身体作りをしようとか、鼻から息を吸って、口からなるべく時間をかけてゆっくり吐き切るような指導は行いません。
「どうして、浅い呼吸になっているの?」というところを見ずに、これが一般的な正しい呼吸ですというように、知性で自分を「しつけ」ようとしても、根本の解決にはなりません。
益々、恣意的な呼吸のリズムにがんじがらめにさせられて自然な呼吸プロセスから遠ざかるばかりです。
私は匂いにとても敏感な人と療法をしたことがあります。人工的な香りを嗅いでしまうと、頭痛や吐き気、腹痛の症状が現れていました。
その方の呼吸を見てみると、自分の顔のすぐ前の空気をそっと吸って、そっと吐く。そんな呼吸の仕方でした。
匂いは形も色もないので、目に見えず、どこにあるのかも分かりません。ですから、不意にやってきてしまいます。
そんな掴みどころがなく、予測できない匂いに対して、その方はいつも怯えていました。
だから、顔の前にある空気をそっと吸って、そっと吐くことは、その方が編み出した方法だったのです。
その時の世界の認識は、私を苦しめる匂いが充満している危険な世界というものでした。
私とその方は、セッションを重ねながら、その世界の認識を変えていきました。
そして、自分が属している世界が、自分のやりたいことを表現する世界、そして、そのやりたいことを表現する為に、するべきことを行う世界に変わっていきました。
そうすると、もう自分を苦しめる危険な世界という認識ではなくなります。
目に見えず、形もない不意にやってくる匂いになすすべもなく、世界から閉じこもっていたその方は、自我の力を取り戻して、不意にやってくるものに翻弄される人生を生きているのではなく、自分は自分の人生の舵を取って生きているという世界に認識を変えたのです。
言うまでもなく、呼吸も変わっていきました。
あなたが認識している世界はどのような世界ですか?
あなたの呼吸に耳を澄ませて聴いてあげると、
見えてくる世界があります。
そして、あなたはどのような世界を望んでいますか?
興味がある方は、8月11日(日)「芸術的な呼吸」ワークショップにお越しください。
芸術的な呼吸ワークショップ
【日】2024年8月11日(日)
【時】13時30分~16時 (2時間30分:途中休憩を含む)
【場所】成美教育文化会館 3階・音楽室1(東京都東久留米市東本町8-14)東久留米駅より徒歩5分
【参加費】6,600円(税込)事前に銀行振り込みをお願いします。
【参加対象】15歳以上の方でしたら、どなたでも参加できます。声に興味がある方、歌うことが苦手と思っている方もどうぞお越しください。
【キャンセルポリシー】
8月7日までにキャンセルのご連絡を頂いた場合は、
頂いた参加費から振込手数料を引いた額をお返し致します。
8月8日から10日までのキャンセルに対しては、
振込手数料を引いた参加費の半額をお返し致します。
11日の当日のキャンセルにつきましては、
全額を頂戴させて頂きます。
【申し込み方法】以下のURLからお申し込み下さい。
お申し込みフォームが開きますので、セッション内容の所は8月のワークショップに印をつけてください。
お名前、メールアドレス、携帯番号、参加動機を記入して送信してください。
アントロポゾフィー歌唱療法士 平井久仁子