昨日はお墓詣りに行ってきました。
ここは、立派な松並木や、大きなけやき、雑木林まであって、とても広々とした霊園です。桜の季節には、一般の人もお花見に訪れて、賑わっています。
この霊園には祖父母と父が眠っています。
祖父の記憶は殆どなくて、写真で知るくらいなのですが、私の一番最初の記憶が、棺に横たわる祖父の顔なのです。
不吉な感じがしますか?
でも私にとっては、いつもの日常と違い、人がたくさん家にいて、私と遊んでくれる人もいて、とても嬉しかった思い出です。
成長するにしたがって、死というものはいつしか悲しいものに変わっていきました。
初めての記憶が死から始まったためか、いつしか死が私のテーマになりました。
それから、祖母、友人、父親の死を経験して、益々死は身近なものになりました。
そこから学んだことは、死に直面している人の思いをお聞きしたいという気持ちが私にはあります。
その人がどんな人生を、どんな思いで生きてこられたのか。
そして、それをこれからも生きていく人に引き継いでいくこと。
まだ具体的に、どのようにそれが形になるのか、私自身はっきりとわからないのですが、お手伝いができればと思っています。
墓石の前で、この世に私が生まれてきたことに感謝しました。
一人でも欠けてしまっていたら、ご先祖様が命を繋いでくれなかったら、私は生まれてこれなかったのですから。