寒暖の差が激しいですね。
夏のような日かと思えば、
ストーブをしまわないで良かったと思う日もあって、
安定しない日が続いています。
いかがお過ごしでしょうか?
2022年5月16日から、
School of Uncovering the Voice
覆いが取り払われた声の学校のコースが
始まりました。
私は皆さんに、
Uncovering the Voiceの神髄をお伝えしたいということと、
単に上手に、綺麗な声を出すことだけに留まらずに、
自分の声の成長と一緒に、自分を見つめ、自分を知り、
より自分を愛し、自分を生かして生きる。
そんなことを一緒にやりたいと思いました。
そのような思いの機会を与えてくれたのは、
私がフィンランドの歌の学校で学び始めた時から
すでに始まっています。
学校の食堂に座ってお茶を飲んでいる時に、
「どうして、あなたは、その席に座っているの?」
と、先生から聞かれたことがあります。
それは考えもしなかった質問だったので、
改めて、私はどうしてここに座ったのかを
自分に問わなければなりませんでした。
それくらい、自分自身は無意識に、その席を選んでいたのです。
先生に答えを言うまで、時間が必要でしたし、
考えてみても、「なんとなく」としか答えられませんでした。
その私の答えに先生は笑いながら言いました。
「ね。自分の普段の行動は
無意識に行っていることが大半です。
でもね、人の前で歌を歌う人は、歌っている時、
どのくらい意識的になっているかが大切です。
そして、
自分のことをどれくらい知っているかも大切なことです。
そういう人が歌うと、聞いてくれる人にも伝わるのよ」
そんな話を先生としたのは、入学したての1年生の時でした。
1年生といっても、私は39歳でしたが。
39歳の私だったからこそ、
先生がそんな話を持ち出してくれたのかもしれません。
それから、
私は自分のことをもっと知ろうと思うようになりました。
自分の愛する部分も醜い部分もどちらもです。
謙遜することなく、切り捨てて、なかったことにすることもなく、
それは時にハードで力が必要です。
そして、これは死ぬまで続くので、諦めない忍耐力も必要です。
そんな土台作りを
School of Uncovering the Voice
覆いが取り払われた声の学校のコースで
行っていきたいと思います。
このコースの入門編があります。
基礎講座入門編は、Uncovering the Voiceの神髄を
ぎゅぎゅっと濃縮して、お伝いしています。
前半は座学、そして後半は声を出してエクササイズを行います。
このエクササイズだけでも、声が出しやすくなった、
リラックスできたなどの変化を実感頂けます。
歌唱療法士(シンギングセラピスト)平井久仁子