6月の末にメルマガで募集させて頂き、
ご応募下さった方々の体験個人レッスンを先週行いました。
そのご感想をご自分のブログにご紹介下さいました。
ご本人の承諾を得て、一部抜粋して、ご紹介させて頂きます。
以下よりご感想
この療法がアンテナに引っかかったのには、理由があります。
大きな声がいつの間にか出せなくなってしまったと気が付いたから。
小さい頃はいくらでも歌えて音域も広かったのに、
大学時には既に大きな声が出なくて、
大声で遠くの人を呼んでも届かず
無力感を感じることがよくありました。
パートナーは物静かな人だし、会社を退職してしまうと、
歌うどころか声を出す機会そのものが減る一方。
久しぶりに会った友達に、
声が小さいのは不調なのかと問われることも。
出産して子どものために簡単な歌を歌おうとしたとき、
「歌えない」ことに驚き、心底慌てました。
何とかしたいと思いつつ、自分が後回しのまま何年も経過。
それでもいつか必ずこのレッスンを受けよう、、、、と
温めてきた願いが、漸く昨日叶った次第です。
居心地のよい木の香りに満ちたご自宅で
約40分間の体験プログラムでは、
発声器官をゆるめて音を出し、
それを自分で感じて聞いてみることに集中しました。
簡単明瞭なインストラクションで、
口~顎~鼻の奥までゆるめていただくので、
音を出す時にどこに響いているのか、
どこが緊張しているのか、とてもよくわかります。
考えるのをやめて、
先生のインストラクションと自分の感覚だけに集中し、
身体から出ていく音に一生懸命耳を澄ませました。
するとレッスンの途中で、
風邪をひいていたわけではないのに、急に鼻水が....(笑)
その後で鼻がス~っと通り、
奥の空間を感じることが出来たのです。
鼻の奥の空間の事なんて、考えたこともなかったのに!
顔の一部に触れながらレッスンするので、
音が出る前に動く(振動する?)ところを
少し感じられるようになり、
音が出る予感がして、
その直後にそれが中で響いて、
耳にも聞こえて、初めて「実感」出来る感じ。
おでこの斜め上のあたりが
明るくなったようにも感じられ、
鼻の奥が更に広がって、
最後のエクササイズでは
身体に一切の負担をかけることなく、
幼いころのような軽やかで自由な音が飛び出しました。
「あ、これ、わたしの聲だ!そういえばこんな聲だった!」
その体験にとても驚き、
嬉しくて、もっともっと聲を出していたかったのですが、
喜びの感情の波が押し寄せて胸が詰まり、
今度は聲の代わりに涙が溢れ出てきました。
素晴らしい体験でした。(平井先生、ありがとうございました。)
40分間も、自分の聲に耳を澄ませることなんて、
もう何十年もしていなかったこと。
聲が出なくなったのはいつからだろうと
記憶の糸をたどっていたら、
小六か中一の頃の悲しい出来事に思い至りました。
当時の社会では珍しくはなかったであろう事でも、
自分史上最大の衝撃と言ってもよく、
「きっとこのままではだめなんだ、
受け入れてもらえないんだ」と
強く感じたことを覚えています。
これがきっかけとなった可能性は、十分に考えられます。
けれども、同時に思いだしたのです。
「当時、誰も『このままではだめ』
なんてことを私に言いはしなかった」ということを。
そう決めてかかったのは自分。
だから『このままでオッケー』って
今の自分がきめちゃってもいいんじゃないかと思います。
大人になりすぎて、
自分にOKだすことに
ちょっと時間がかかるかもしれないけれど、
あまり深く考えないで、
単純にそのように思い込む努力をしてみようと思います。
小さな一歩が未来を大きく変える
レッスン受講の動機をお尋ねすると、
幼少の頃は歌う事が大好きだったのに、
いつの間にか大きな声が出なくなったこと。
鼻炎があり鼻と喉の両方が詰まっている
と話してくださいました。
声が出なくなった時期や、
きっかけとなった出来事などは、
わかりませんとおっしゃっていました。
レッスンが終わって、
帰宅する途中にこの出来事かもしれないと思い当たって、
私にもメールでご報告下さいました。
自分で自分に覆いを掛けて、
悲しみとショックから自分自身を
守ろうとされたのだと思います。
でも、
もう今はその覆いは必要がないことに気が付かれました。
これからは、
自分にOKを出し続けることで、
不必要な覆いを取り外すことができるようになります。
そうして、自分らしい声と共に、
自分らしい人生を送ることができます。
普段の意識にはなかなか現れない
意識の下の方に、覆いが隠されています。
覆いを取り外す作業は時間はかかりますが、
ご本人もおっしゃっておられるように、
深刻にならずに行う事をお勧めします。
人間には生命を維持させて保つ作用
(ホメオスタシス)が働いています。
習慣や癖、思考も同じです。
いつもの慣れ親しんだ、
安心な自分に戻ろうとするのは当たり前のことです。
コンフォートゾーンの自分に戻ろうと
揺り動かされても、
あきらめず、あせらず、
たんたんと、行きましょう。
そうしないと、急激に痩せて、
あっと言う間にリバウンドしてしまうのと
同じ結果になってしまいます。
レッスン翌日に頂いたメールでは、
「寝起きの喉の渇きがとても穏やかで、
鼻も通っており、スッキリした目覚めでした。」
とご報告いただき、
鼻炎の症状へのエクササイズの効果は持続していました。
歌って頂いて、
口腔内に満ちて広がった音の響きは、
頭の内部の空間にもバイブレーションが
さざ波のように広がっていきます。
鼻腔と咽頭に詰まりを感じていらしたので、
IとEの母音、それからJとNgの子音を主に歌って頂きました。
母音 I の音には、下から上へと貫く働きがあります。
母音 E の音には、水平方向に押し広げる作用があります。
子音 J の音には、一点に集めて貫くという作用があります。
実際のレッスンでは上記の音と
他の音も組み合わせて歌って頂きました。
クライアントさんが声を出されて、
私はその現れた響きに耳を傾けます。
そして、響きの状態を聞き分けます。
響きがくぐもっている所、
響きが抜けたくても、
抜けることができなくなっている所、
そこに作用させるのに最も適した音(母音・子音)を選んで、
また歌って頂きます。
歌っていた時の体の感覚はどうであったか、
気持ちはどんなことを感じたかなど、
その度にフィードバックを頂きながら
レッスンを進めていきます。
音の響きのバイブレーションの働きで、
硬化していたり、
押しとどめられているところが緩んでくると、
この方のように鼻水が流れ始めることがあります。
これは余談ですが、
デスクワーク中心で、
頭をフル稼働して仕事をしている人の場合には、
「げっぷ」や「しゃっくり」がレッスン中に、
止まらなくなる人もいらっしゃいます。
頭と胃は繋がっているので、
響きのバイブレーションで頭部の緊張が緩まると、
胃と消化機能にもその影響が現れるからです。
頭の緊張が取れて、
食欲不振が解消されたという方もおられます。
*
ご感想の全文は、下記のブログでお読み頂けます。
ご本人のご了承を得まして、リンクさせて頂きました。
記事の後半に、
お子さんと話し声のトーンについて
話し合われたというくだりがあるのですが、
それもとても興味深い話です。
毎日時間を見つけて、練習されていて、
レッスンの時に難しかったことが、
できるようになってきたという報告も頂きました。
自分が行動することで、
いつもの現実を変えることができます。
あなたの小さな一歩が、
あなたの未来を大きく変えてくれます。
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