ゴールデンウイークがはじまりましたね。今年は10連休だそうですが、私は遠出はせずに家にいて、衣替えと庭の手入れなどをして、のんびり過ごす予定です。
普段より時間をかけて歌と楽器の練習もしようと思います。まとまった時間を自分の為に使えることは、ほんとうにありがたいことですね。
フィンランドの歌の学校の学生の時は、すべての時間を音楽に注ぎ込めました。
学校から歩いて数分の所に家を借りていたので、夕飯を食べ終わると学校に行って、22時頃まで練習をしていました。学校は学生の為に24時間練習できるように解放してくれていたのです。9時からの授業前に、朝早く学校に来て、練習している学生もいました。
私は練習室のピアノの前で過ごす時間のなかで、悪戦苦闘したり、なかなか進まなかった所が急に突破できて、飛び上がるような嬉しさに包まれたり。練習している時間は、私にとって、生きていることを実感させてもらえる時間でした。それはもう確実に、自分と向き合う、純粋な場でした。
私は現在は、学生の時のような環境ではないので、日々の生活の中で、練習する時間を工夫しながら確保しています。
先週の4月23日は、「つくばライアーの響き」の皆さんにアンカヴァーリング・ザ・ヴォイス歌唱法のグループレッスンを行いました。去年から半年おきのペースで続けています。
皆さん、とても熱心に練習を行ってくれて、それぞれに自宅でも練習をしてくれています。そして、それがちゃんと実を結んでおられます。
誰からも強要されずとも、好きだから、興味があるから、楽しいから練習する。それが義務感や仕方なしに練習すると、それは回数をこなすだけの練習になってしまいます。唯の反復練習では、もし間違っていることにも気が付かずに、間違ったことを刻み込んでいるだけになっているかもしれません。
それって本末転倒ですよね。
でも、好奇心や、好き、楽しいという気持ちから練習をしているならば、ルーティーンのような練習とは違って、質の良い練習になります。
そして、前述したように、練習の時間は、自分を良く知る時間でもあります。できない自分、できた自分、情けない自分、強気な自分、ひ弱な自分、喜ぶ自分などなど、いろいろな自分と音楽を通して出会う時間でもあります。
私は大人の皆さんには、「練習してくださいね。」とは、言いません。それは、皆さんを信頼しているから。言われなくても、ちゃんとやられると思っているからです。
そして、レッスンにいらした時に、練習をしてきたかは、尋ねなくても、声を聞けばわかります。
「ドキっ!」とされた方は、練習しましょう!
まとまった時間が取れれば、こんな素晴らしいことはありません。でも取れない場合は、5分でも、10分でも一日の内に時間を見つけて行えば、塵も積もれば山となります。
量より、質です。確保できた時間に、集中してやりましょう。
今回、つくばの皆さんには、曲の練習方法をお伝えしました。響きの練習から始めて、その次には、言語音の練習をします。メロディーをいきなり歌詞付きで歌わずに、響きと言語音の練習を分けて行います。
それは何故か?そして、注意点などもこちらに記事にしましたので、よろしかったらご覧ください。
継続あるいは、単発のグループレッスンを希望される方は遠慮なくお問い合わせください。
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