シンギングセラピスト(歌唱療法士)平井久仁子です。
先日、横浜アリーナで行われたPerfume(パフューム)
のライブに行ってきました。
女性3人のグループで歌とダンス、そして映像と光の演出が融合されて
17、000人もの観客を楽しませることができることに、
私はとても驚きました。
私は普段、まったくPerfumeの音楽を聞くことはありません。
ライブに行ったのは、誘われたからなんです。
時どきテレビで彼女たちが歌い踊っているのを
チラッと見るくらいでしたので、何の知識もなく、
どちらかというと、とっても楽しみというよりは、
いくぶん斜に構えているみたいな気持ちもあったのですが、
Perfumeの3人の話しが楽しくて、私はどんどん引き込まれていきました。
そして彼女達にいつしか親しみを持つようになりました。
2時間あまりのライブを最初から最後まで立ちっぱなしで
身体はリズムに乗って自然と動きました。
観客を楽しませてしまう彼女たちのエネルギーは、
ライブ用に演出されたものではなくて、
本当に心がこもっていたから、私のような者までも
無条件に楽しませてしまうのだと思います。
自分好みのものだけに囲まれた世界はかえって窮屈
最近はCDを買う事も少なくなり、
自分の聞きたい曲を一曲ずつでも買う事ができますし、
電車内で新聞を読む人の姿も少なくなりました。
そして今はデジタルで読むようになり、
ここでも自分が興味のあるニュースや記事しか読まない傾向にあります。
より自分の興味の向くもの、好きな物に関心が集まって、
その世界で完結してしまうことも容易にできてしまいます。
だから、Perfumeのライブにいった事は私にとっては新鮮な風にあたって、
新しい世界に気が付かされたような体験になりました。
いつもの私だったら、まず自らライブのチケットを
取って行こうとも思わないでしょう。
でも行かなかったら、私が今回経験したことは、経験できなかったのです。
「井の中の蛙、大海を知らず」とはよく言ったものです。
あえて普段とは違うものを選択してみる
普段は聞かない音楽を聞いてみたり、
普段は見ないジャンルの映画を見てみたり、
普段は読まない雑誌を読んでみたり、
そうすると、思わぬ発見があったり、
私これ好きかもと思ったり、
案外これもいけるかも!と発見があるかもしれません。
柳のようなしなやかさを
年齢を重ねてくると、自分らしいやり方や考え方に拘ってくると思います。
素直に学ぶことも難しくなるというか、
どうしても自分が正しいように思えてしまったりするものです。
私の場合だとシュタイナーの思想や
ヴェルベックの思想が常に頭の中にあって、
それと照らし合わせてしまいます。
そして、それとは別のメソッドを体験した場合、
表現は違うけれど、シュタイナー思想と同じことを言っているとか、
似ているという側面だけに反応する事は危険だと思っています。
それは理解するのではなく、理解したふりであって、
やはり好きなもの、関心のあるものに固執するのと
変わらないと思うのです。
自分の柱のような思想とやはり世間の他の思想とも共通するところがあって、
自分は間違っていないんだと安心するような感じ。
でも、違う所にも心を寄せてみることを
一旦はしなければいけないと思います。
そして、グラグラと自分の信念を揺すられる体験も
必要なのではないかなと思います。
あと2週間ほどで、新しい年がやってきます。
これを機会に、普段はやってみない事をやってみませんか?
宝の地図を手にして冒険しているように楽しんでみてください。
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