シンギングセラピスト(歌唱療法士)
平井久仁子です。
先週の日曜日、17日はクラッシックギターの演奏会でした。
私はギターを習い始めて、8年目になります。
演奏会は毎年開催されていますが、私が参加を始めたのは去年の秋からです。
しかし、去年はギターの演奏会というのに、私はギターを全く弾かず、先生にギターの伴奏を弾いて頂いて、ダウランドの曲を歌いました。
こんなことは演奏会史上初めての事だったと後から聞きました。
先生の自由な雰囲気に、私はとても感謝しています。
そんなわけで、今回は、ギターの演奏会らしく、私もギターを弾きました。演奏した曲は、「ふるさと」、「砂山」、「春が来た」で、弾き語りをしました。
弾き語りは奥が深いですね。私には歌だけ歌っていたほうが、どんなに自由なのでしょうか。
楽器を弾くことに意識と体を持っていかれてしまって、声が自由に体から離れてくれません。
これを克服するためには、私の場合には、いかに楽器を意識に上らせることなく、演奏できるかにかかってくると思います。
歌は、自分の肉体を越えた所で歌う事が理想です。歌っている間、体に頼ることなく、呼吸も含めて、最小限にして歌う事。
体を意識する力、体に依存する力を極力少なくすれば、するほど、エーテル体とアストラル体がより自由に使えるようになります。
そうすると体に縛られていた響きが解き放たれます。
小さな体をした鳥の声が、どこまでも響き渡るのも、そんな秘密が隠されているのです。彼らは物質体だけを使って鳴いているわけではないからです。
アンカヴァーリング・ザ・ヴォイス歌唱法では、肉体だけに頼った歌い方をしていません。
だから、フォルテやピアノで歌う時も同じ空気の量で歌えるし、喉がガラガラになる程、力任せに大きな声で歌う必要もないのです。
こちらの記事を参考にお読みください。
そのような歌い方は、体にとっては健康的ではない歌い方です。どこかに痛みがあったりしたら、それは無理をしているという合図ですよ。
そして、呼吸が苦しくなるのも、体のどこかに無理をしていたり、無駄なことをしている合図なのです。
歌詞がはっきり歌う事ができないのも、舌が動いていなかったり、どこかに引っ張られて固まったりしている合図です。
肉体に頼らない歌い方をするためには、肉体の偏った使い方を止める事、そして、肉体の無駄な動きをやめることです。
矛盾するかもしれませんが、練習の時には、自分がどんな風に肉体を使っているのかを意識して知る事。それを知らなければ、肉体から自由になることはできないのです。
肉体が無ければ、歌を歌う事はできないのですから!肉体は必要なのですよ。
練習の時に、少しでも無理をしていることを自覚出来たら、それを止めてみることをしてみてください。
それから、曲のリズムに乗って体が無意識に勝手に動き出すのも、体に依存しています。
その依存している力を自由にさせてあげてください。リズムに乗って楽しんで歌っているように見えるからとか、自分もその方が歌いやすいから体を揺らしているのを良しとしないで、そこから離れてみてください。
そうしなければ歌えないのであれば、それは、残念ながら体に縛られているのです。
そうしないでも歌えるというのが自由であるという事。
ここは重要なポイントです!
歌に限らず、人生にも応用できる大事な事ではありませんか?
「~しなければ」、「~でなければ」で縛られていること、人生のなかでも結構あるのではないかなーと思います。
体に依存しないあなたの声があることを体験してみてください。
そして、あなたの声が自由に響きだす瞬間を見つけてみてくださいね。
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