シンギングセラピスト(歌唱療法士)平井久仁子です。
冬至が過ぎて、これからは段々と日が長くなりますね。
日本では古代、冬至のことを「唐の正月」と呼んでいた事があり、それは中国では冬至の日を元旦としていたからに由来します。
フィンランドの北部には、ラップランドと呼ばれる地域がありますが、そこでは、11月下旬から1月中旬まで太陽が上がらない、カーモス(極夜)と言われる時期があります。
2か月近く太陽を見ることができないなんて、なんて過酷な時期なのでしょう。
想像するだけで気が滅入ってしまいます。
フィンランド語でクリスマスは「JOULU」と云います。
これはスェーデン語の「JUL」から来ているのですが、この「JUL」は冬至祭という意味なのです。
現在は冬至のお祭りをフィンランドでは行いませんが、キリスト教が入ってくる以前は、焚き火をして、悪霊を追い払い、太陽と生命の復活を祝っていました。
フィンランド語で10月はLokakuu(泥の月) と云います。
そしてなんと、11月はMarraskuu(死の月)です!
どんなに暗く、過酷な時期かお分かりいただけると思います。
フィンランド語では、冬至の事をtalvipäivänseisaus(タルヴィパイヴァンセイサウス)と云います。
talvi(冬)
päivän(日)
seisaus(停止)
フィンランドでも、この日を境に冬が終わって、新しい日が始まると考えられてきました。
実際は長く寒い冬はまだまだ続くのですが。。。。
やはり冬至は日本でもフィンランドでも大切な節目の時期ですね。
イエスが生まれたクリスマスもやはり、この時期ならではなのだと思います。
8月生まれのイエスはやはりあり得ないのだと私は思います。
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シュタイナーはこのクリスマスの時期について、とても面白いことを言っています。
彼はクリスマスから1月5日までの間を「聖なる12夜」と呼びました。
この時期は天からの力も地からの力もより強く、地球に注がれます。
人間にもその力は余すことなく与えられるので、普段より集中力や思考も冴えわたります。
だから、難解な書物を読んでも、内容がすーっと理解できたり、片付けなければいけないと思っていても腰が重くて出来なかったことが、すんなり片付いたりします。
そして、25日は来年の1月と、26日は2月というように、各日が各月と対応しています。
因みに、25日の天候が朝には雨が降っていて、昼は曇り、夜は晴れて星が見えたとすると、1月の天候も前半は雨の日が多く、中盤は曇り、そして後半は晴天が続くとなるようです。
また毎夜見る夢もその対応している月に起こる事の象徴であったりします。
夢日記をつけて、後で読み返してみると思わぬ発見があるかもしれません。
年内にやり残したことが無いようにと、この時期は忙しい事と思いますが、どうぞ上記の事を参考に、楽しみながら過ごしてみてくださいね!
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