今回も、イタリア・フィレンツェに住む、
順子グレイさんからのお便りをご紹介致します。
前編は下記からお読み頂けます。
イタリア・フィレンツェからの便り~①
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私達には、子供がいないので、
お子さんのいる家庭はどうしていらっしゃるのか
わからないのですが、
とにかく地域から子供たちも消えました。
普段子供たちでにぎわう地域の公園も出入り口には、
テープが張ってあって、入れない状態になっており、
自宅待機を余儀なくされているのだと思われます。
学校はすでに2月の段階で休校になっていて、
現在もまだ休校だと思います。
さてマスクの話に戻るのですが、
マスクはどこで手に入るのか…?と懸念していたある日、
我が家のドアベルが鳴り、夫がそれに対応し、
次に私の前に現れた夫の手には、
一人2枚の割合で、マスクを手にしていました!
と、喜んだ…のもつかの間(!?)
これから数日のうちにフィレンツェでは、
さらに新しい法律ができ、
マスク着用も強制になる…と新聞で読みました。
このように2か月弱の間に、
日常生活はガラリ…と様相が変わりました。
けれども日常生活で大切なことは、
もちろんコロナウイルスに
かからないための最良の配慮はともかく、
このほぼ強制的な変化を
余儀なくされたことに関しての、
ストレスや不安をためないことでしょう…。
ある日のイタリアの新聞には、
現在の状況で、コロナウイルス感染を防ぐ最大の方法は、
外出の際のマスク着用と、頻繁な手洗いに付け加えて、
人との接近を防ぐことだ…。と書かれていました。
そういうわけで、人々は必要以外の外出を避け
自宅待機の日々が続きます。
このような不安な日々を送る一方で、
コロナウイルスにかかってしまった患者さんへの
最大の治療を施してくださっている、
病院や医療関係で働いている方々の勇気と献身には、
感謝の言葉が言い尽くせません…。
世界のどこでも、
コロナウイルス感染の危険と直面しながら
尽くしてくださっている方々へ
感謝はどなたでも同じ気持ちであろうとおもわれます。
最後に私事ですが、
わたしもイタリアで、イタリアの同僚と小さな、
歌のコースの企画を、時折開いてきましたが、
現在はすべて活動停止です…。
が、思うに常に芸術的(クリエイテイブ)でいることが
少しでも精神的なストレスを緩和してくれるのでは…
と私自身は思っています。
残念なことに世界中でたくさんの芸術活動に、
規制がかかっています…。
それは、ソーシャルの場を提供することで、
よりコロナウイルスの拡散を拡大させてしまうであろう…
という恐れでしょう。
人と一緒に何かをする…という機会は、
この時期には難しいですが、
自宅で日常生活のほぼ習慣として行っていることを改めて、
クリエイテイブな視野で見つめなおすことは可能では…
と思われます。
このような時期ですから、
自身または家族の健康のために、
あるものを工夫して何か新しい料理を試してみる…。
おいしくて、家族も喜んでくれたら
自分の心も喜びで満たされるでしょう…。
私は、イタリアではこの時期お店は閉店で、
イースターのお祝いのカードさえも
手に入らない状態だったので、
「なら自分で作ろう!」と実践しました!
日本には昔からある折紙の文化が
今では「ORIGAMI」という言葉のまま
イタリア人にも受け入れられています。
昔からやってきた、紙を、「折る」とか、
「切る」とかして、カードを作りました!
自分で気に入ったものができた…とか
送ったら喜んでもらえた…となると嬉しくなります。
植物への水やり、家の中のお掃除…どんなことでも、
「手作り感覚が楽しめたら…」、
もちろん、お掃除とか植物の水やりなどは、
「手作り…」という言葉を当てはめるには、
ちょっと抵抗があるでしょうから、
「こころづくし…」ということでいかがでしょう!
(もちろん一人で鼻歌を歌うのも結構!!)
何でも実践した後、
自分の気持ちが明るくなり
幸せに思えることはすべて
心の栄養となる事だとおもいます。
それは肉体的な健康を
保持することと同じぐらい
精神の健康の保持も大切ではないでしょうか…。
ご自分の心が満たされるように、
ささやかでも自分自身への喜びを
大切にしてくださいね…
と今回は終わりたいと思います…。
読んでいただいてありがとうございました。
速くコロナウイルスの拡散が終息され、
また集まって歌を一緒に歌える機会が
持てますよう願ってやみません…。
グレイ・順子
***
『歌を通して心と体を整える声の専門家』
シンギングセラピスト(歌唱療法士)平井久仁子
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