先月メールマガジンをご購読頂いている方達と取り組んだ、
「太陽の力を強化する」メールワークでは、
だいたい毎日同じ時間にメールを送ってくださいと
お願いしました。
どうしてなのかは、事前にお伝えしませんでした。
それには理由があって、
ご自分で考えて欲しかったことと、
それをやってみて、自分が感じたこと、
どのように変化したのかを体験して欲しかったのです。
「毎日同じ時間に行うと、こんな作用があって、
こんな変化がありますよ」と、
始まる前から知識として知ってしまうと、
その人の純粋な体験の機会を奪ってしまいます。
ましてや、「そんな効果を得られるのだ」
という思いでやれば、それが目的になってしまって、
自分の感覚は埋もれたまま使われないまま終わってしまいます。
それでは、真の体験には、なりえないのです。
観察という意識の視点が、まったく生かされていません。
日常の生活の中から、
こんなことにも是非、意識の視点を向けて欲しかったのです。
実際にこの意識を広げて、深める作業は、
アンカヴァーリング・ザ・ヴォイスの練習の過程では、
必要不可欠で、必然的に訓練されていきます。
歌っている時に、一度にいろんなところに
意識を働かせることができるようになります。
歌っている自分の物理的な肉体へ意識を働かせるのと同時に、
自分の肉体の周り(後ろ、前、下、上、左右など)の空間にも意識を働かせます。
まだ声が鳴る前に、
響きがどこからやって来て、
どこへ向かって去っていくかにも
意識を働かせています。
自分が働きかけたことが、
それが自分に還ってきて、
また新たな体験として経験する。
その繰り返しが、自分の本来の声を開示させる道です。
「自分の本来の声は、
これかもしれないと微かに実感できるのは、
毎日練習を重ねて、7年ぐらいかかる」と、
よく恩師が言っていました。
急がば回れのごとく、
何かを学ぶには、近道はないのだと思います。
歌の練習に限らず、ご自分の日常の生活のなかに、
この意識を広げて深める視点を是非取り入れてみてください。
意識を広げて、深めて、経験を通して実践しなければ、
何気なく現実が素通りしていくばかりで、
そこに命が通う事は残念ながらありません。
でも、毎日のように庭の植物を注意深く観察していれば、
それだけで、その花は、あなたに命を与えてくれて、
あなたも花に命を通わせていることになるのです。
歌のレッスンの時も同じで、
私は歌っている人に、どこに「意識を向ければいいのか」
のヒントを差し上げます。
すると、声の響きがはっきりと変わります。
皆さん、あまりの違いにビックリされます。
私はこれが、「命を通す」、「命を与える」行為なのだと、
思っています。
『歌を通して心と体を整える声の専門家』
シンギングセラピスト(歌唱療法士)平井久仁子
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