2月に入りましたね。
そして今日は節分です。
昨年の暮れに夢の記録をされた方は、
1月にシンクロするような出来事はありましたか?
私はまさに夢通りの1月になりました。
この機会に、1月の振り返りをしてみてはいかがでしょうか。
興味深いことが見つかるかもしれません。
さて、この記事でもお伝えしましたが、
声が鳴る前に耳を合わせて、
これから声にする音を聴くこと、
そして、その音が聴こえたら、
実際の音として聞こえる声にすること。
それから、鳴らしている声を
再び消して、響きの世界に放つこと。
声を出す前と、
声を出した後がとても大切なこともお伝えしましたね。
声を鳴らす前の所をいかに聴くかによって、
鳴っている声は決まってしまいます。
聞える音になってからでは、
残念ながらもう修正することはできません。
充分に準備されて出された音は、そのように鳴ります。
準備が不十分だった場合は、そのようにしか鳴りません。
自分の内側を静かにさせて、耳を開きます。
そして、
音が鳴っていないと思われる空間から、
音を導き出します。
その行為こそが芸術だと、
アンカヴァーリング・ザ・ヴォイスの生みの親である、
ヴェルベックは言います。
音が生み出される前の空間から、
再び音が消された空間の間に、
音楽が創造されると言います。
決して聞こえる声として
鳴っている時だけではないのです。
どうぞ歌う時に、このことを思い出して、
歌ってみてください。
そして、その声を注意深く聴いてみてください。
その時に大切なのは、
自分の声を他人が歌っているかのように、
聴いてみてください。
どんな主観的な感情が湧いてきても、
それを一旦、脇に置いて、
自分の気持ちを静かにさせて聴いてみてください。
この聴き方は、簡単ではありません。
だから最初は出来なくてもがっかりしないでください。
いかに自分に正直になるかが試されます。
でもこれができるようになると、
真実を聴ける耳が養われます。
そうすると、
あなたの耳には、
音の方から鳴り始めてくれるのを
聴くことができるようになります。
たんたんと時間をかけて練習するしかないのですが、
でも、厳しいことばかりではありません。
その過程には、思わぬ嬉しい事もあります。
自分が満たされている感じを味わったり、
ただここに存在しているだけで
いいのだという気持ちが湧き上がってきたり、
幸せな気持ちを感じたりします。
それを求めて練習しているわけではないのに。
歌は、録音していない限り、
(録音でさえも実際にはそのままの声ではもうありません)
消えて無くなってしまう芸術です。
いまここにしっかりと居なければなりません。
だから上記のようなことを
感じることができるのだと思います。
『歌を通して心と体を整える声の専門家』
シンギングセラピスト(歌唱療法士)平井久仁子
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