直近のブログ記事では、
人間の声の響きには、3つの響きがあることをお伝えしました。
そして、自己をより深く知っていくために、
自分を褒めること、そして、
日常の暮らしで感じた当たり前のことに
意識を向けて感謝していくことをお伝えしました。
今日の記事では、
どうしてそのような事が必要なのかをお伝えしようと思います。
それを行う事によって、自分の内面が深く、広く、
豊かになっていくからです。
私達は自分を通して、世界を認識しています。
自分の感覚を通して世界を知覚しています。
ということは、
自分の内面が外側の世界に反映していることになります。
二人の人間が、花瓶に生けられた同じ花を眺めていても、
一人ひとりの内面ではその花は同じものとして映っていないのです。
感情(心)は肉体があってこそ感じることができます。
そして、五感や感覚も肉体があってこそ
使われることがきるのです。
私は13歳の頃、大人の人達は、
頭で思っていることと、
心で思っていることが違っていて、
言葉にする時は心と乖離していることを
話しているのだと思いました。
もう少し後になってから、
「本音と建て前」という言葉を知ることになりますが、
でも13歳の時は、そんな大人に絶望していました。
それから私は心にもない事は口に出さないようになって、
おしゃべりではない子供になりました。
一時期は本当に何もしゃべらなくなって、
家族を心配させたこともありました。
*
本音と建て前を使い分けるということ。
それを使い分けているという自覚があるうちは
まだ良いと思います。
時には必要な場面もありますよね。
でも、あまりそれを頻繁に行っていると、
又は、心の声を聞いていると都合が悪いなどの理由で、
それを押し込めていると、
それが自分の心の声なのか、
頭の声なのか分からなくなってしまうことがあります。
とても良い内容を話していても、
その人の声のトーンを聞いていると、
その内容と合っていない響きだったりすることがあります。
そうやって頭と心が離ればなれになっていれば、
肉体もうまく統合されずに、
機能することができなくなります。
肉体は精神的な魂の器になって、
そこに心(感情)が宿るのですから。
どうぞ日頃から、
自分の感情と心に意識を向けてあげてください。
そうすればあなたの内面の世界が豊かになっていきます。
そしてその内面を通して、
あなたの周りの世界が豊かになります。
アンカヴァーリング・ザ・ヴォイスの学びは
歌の訓練を通して、自分を深く知り、
育てていく人間形成の学びでもあるのです。
『歌を通して心と体を整える声の専門家』
シンギングセラピスト(歌唱療法士)平井久仁子
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