8月ももう終わり、
早いもので、もうすぐ9月です。
行ってしまう夏を惜しむように、蝉が鳴き、
日が暮れると、秋の虫の音が聞こえるようになりました。
私は先週からお休みに入りました。
このお休みの間、
ブログの更新もお休みにしようかとも思ったのですが、
決めすぎないで、書きたいときに、
更新しようと思いました。
どうぞお付き合いください。
アンカヴァーリング・ザ・ヴォイスの生みの親、
ヴェルベックは、「覆いが取り払われた声」という
題名で教程本を書いています。
私は時々、この本を読み返すのですが、
そのたびに、「はっ」とするような箇所があったり、
まだ未だに理解できない箇所もあります。
フィンランドの歌の学校では、この本の講読の授業が
毎日ありました。
私が学校に在籍していた7年の間に、
何度も繰り返し読みました。
それでも体験が伴っていない箇所は、
理解できないのです。
この本には、一切、具体的なエクササイズが載っていません。
実際のエクササイズを行ったことが無い人がこの本を読んでも、
理解することは難しいと思います。
でも、練習を重ねて経験を積んだ人が読めば、
この部分は、あのエクササイズの事について
述べているのだなと分かります。
知識を得ただけでは、
本当に理解したことにはならない。
そこに経験が積み重ならないと
自分の物にはならないのです。
この本を読むたびに、
それを思い知らされます。
もう亡くなってしまいましたが、
恩師であるヘルガ先生が、
「『シュタイナーが腎臓はAの音と関係がある』
と言っているけれど、
私にはそれが全く実感がなかったの。
でも、最近やっとそうかもしれないなと感じるようになった。
そうしたら、患者さんとの療法の効果も変化してきた」
と話してくれたことがあります。
分かりやすく整理するために、
表を作って各臓器に対応する母音を
腎臓 A
心臓 AU
などと一応覚えますが、
人間はこんなに単純な存在ではありません。
腎臓に疾患があるなら、Aの母音を歌っていればOK
なんて単純なことではないのです。
ヘルガ先生のように、
色々な経験を通して、
どうして腎臓がAという母音と関係があるのかが、
自分事として理解されると、
それを正しく用いることができるようになるのです。
私はこの休みの間の時間を利用して、
教程本を読みなおしたりしながら、
研究をしたいと思います。
このメールマガジンでも、
ヴェルベックの教程本の内容について、
お伝えします。
従来の発声や歌という概念とは
全く違っているので、
驚かれると思います。
PS.
只今10月20日まで、
お休み中です。
お問い合わせなどは、
10月20日以降にお願い致します。
ご不便をおかけいたしますが、
よろしくお願い致します。
『歌を通して心と体を整える声の専門家』
シンギングセラピスト(歌唱療法士)平井久仁子
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