
2026年11月8日(日)基礎ベースクラスのお申し込み開始は、
10月17日18時に配信するメールマガジンでご案内致します。
本日は、
言葉の音について書いてみたいと思います。
シュタイナーは、
古代の人たちは話すように歌い、
歌うように話していた、
と述べています。
かつては、
話すことと歌うことが、
現代の私たちのようにはっきりと分かれていなかったのですね。
それが、
人間の意識の進化に伴って、
少しずつ言葉が重くなり、
下界へと降りてきた。
現代では、
言葉はとても地上的なもの、
物質化したものになっている、
とシュタイナーは言います。
歌は、かろうじてまだ天界にいます。
けれども、歌には歌詞があります。
そこには言葉の要素が含まれているため、
歌もまた、
言葉に引っ張られるようにして、
少しずつ地上へ降りてきているのです。
現代の歌を聴いていても、
そのことを感じるのではないでしょうか。
言葉が本来持っている自然な抑揚とは、
まったく合っていないメロディーライン。
ひとつのメロディーの中に、
ものすごい量の言葉をぎゅうぎゅうに詰め込んでいる歌詞。
「歌う」というよりも、
「言葉を音楽に乗せている」ように感じることがあります。
そして、母音と子音。
この二つもまた物質化してきていますが、
母音には、子音に比べてまだ豊かな響きがあります。
だからこそ、
歌うときには母音の響きを大切にし、
その響きに子音を上手に乗せてあげることが大切になります。
硬く、物質化した子音を
そのままメロディーラインに乗せて歌うと、
どうしても行進曲のようになってしまいます。
言葉の一つひとつを同じ重さで置いていくような歌い方です。
そうではなく、
子音は少し早めに歌い始める。
そして、
そのあとに来る母音の響きに、
子音を乗せてあげるのです。
すると、
重く地上的になっている子音が、
母音の豊かな響きに助けられて、
ふたたび、天へと舞い上がっていくことができます。
歌には、
まだその道が残されているのです。
天界の滋養に満ちた響きの声を
この物質化した地上に届けることができるのです。
10月17日、31日、11月14日の
3回連続クラス「声から歌が生まれる」では、
主に母音を使って即興を行っていきます。
母音を歌うというよりも、
自分の身体を通して
母音の響きがどのように生まれてくるのか、
その響きを身体のどこで感じるのか、
声がどこへ向かっていくのかを、
ひとつひとつ丁寧に体験していきます。
どんな声が自分の中から生まれてくるのでしょう?
参加される方は、どうぞ楽しみにお越しください。
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アトリエ・カンテレ 平井久仁子
